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日本顎関節症リハビリ研究室 /より安定した快適咬合を求めて

日本顎関節症リハビリ研究室 /より安定した快適咬合を求めて

痴呆症と歯抜けとの関係

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<痴呆症と歯抜けとの関係>

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読売新聞 98,11,28より

自前の歯は健康に直結

 歯は食生活の楽しみや体の健康につながる一方、最近特に歯抜けと痴呆との関連性が注目されている。


50代以降、抜け方加速
 歯は、普通28本(ただし親知らずは除く)ある。
厚生省の歯科疾患実態調査(1993年)によると、自前の歯の本数は、20代前半をピークに徐々に減り始め、50代以降は抜け方が加速され、70代前半で半数以上の18本を失ってしまう。





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歯と痴呆
● 自前の歯は鋭敏な感覚センサー

 人は上下の歯の間にはさまった髪の毛一本を異物と感じることができる。これは歯とあごの骨の間にある歯根膜という鋭敏な感覚センサーのはたらきによる。これらの感覚センサーは、モグラやネズミでいえばヒゲに相当する感覚器であり、歯が抜けるとこれらの鋭敏な神経からの信号が脳に入らなくなって、ボケてくるともいわれている。


● アルツハイマー型痴呆と残存歯数

 アルツハイマー型の痴呆患者36人、脳血管性の痴呆患者39人と健康な高齢者78人の残存歯数を調べた結果、アルツハイマー型痴呆が平均3本、脳血管性痴呆が6本、健康老人が9本と、痴呆患者の残存歯数は健康老人に比べて明らかに少なかった。


● 脳萎縮症と残存歯数

 さらに合計153人全員の頭部をCT画像で比べると、残存歯数が少ないほど脳内(側脳室内)のすき間が広く、脳の萎縮が進んでいた。またアルツハイマー型の痴呆患者は、健康老人より平均約15%ほど脳が縮んでいることもわかった。研究者達は、 歯の喪失がアルツハイマーの原因のひとつになっていると見ている。


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